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良い人間関係を構築するために

こんにちは!サビ管の小松です。
今回は「アサーション」についてお話しさせてください。

アサーションとはより良い人間関係を構築するためのコミュニケーションスキルの一つで「人は誰でも自分の意見や要求を表明する権利がある」との立場に基づく適切な自己主張のことです。一方的に自分の意見を押し付けるのでも我慢するのでもなく、お互いを尊重しながら率直に自己表現ができる絶妙な方法です。

 自己主張のパターンには3つに分かれ、それぞれを知ることで理想的なアサーションに近づくことができます。今回はわかりやすくドラえもんのキャラクターで説明したいと思います。

・アグレッシブタイプ(攻撃タイプ)
思ったことをズバズバ言う、勝ち負けで物事を決める(マウントを取りたがる人)などで、キャラクターでいうと「ジャイアン」。

・ノン・アサーティブタイプ(非主張型タイプ)
自己主張が苦手、言い訳が口癖になっているなどで、キャラクターでいうと「のび太君」。

・アサーティブタイプ(攻撃タイプと非主張型タイプの黄金比)
自分の気持ちを率直に伝えつつ、なおかつ相手の気持ちも考えられる、適宜表現をチョイスできるなどで、キャラクターで言うと「しずかちゃん」。

では次に表現方法についてです。

①「あなた」からではなく、「わたし」から始めるコミュニケーションを取る。
② 気持ちを伝えることで主張しやすくなる。
③ お願いの表現を使うことで、意見の対立を防ぐ
④ 否定的な言葉ではなく、肯定的な言葉にする。

これらのことを踏まえて、例を挙げてみます。

事例:誘いを断る
 とても忙しい日々がやっと落ち着き、ひさしぶりにゆっくりとした時間が持てそうです。あなたはとても疲れています。そこへ友人から電話がかかってきて、「暇だからどこかへ行こうよ」といいます。
さて、あなたはこのような場面ではどう対応しますか?

・ジャイアンタイプ
もー!またー!あなたは暇でも私は暇じゃないんだよ!

・のび太君タイプ
  (とても嫌だけど断れないし・・・)うん・・わかったよ。
  
・しずかちゃんタイプ
   どこかへね~。う~ん・・・。(ステップ1)
   今日は天気が良いから、あなたが出かけたい気持ちもわかるんだけど、最近忙しかったから、今日は疲れているんだ(ステップ2)
  わるいなぁ~とは思うんだけど、また別の日にしてくれる?(ステップ3)
  本当にごめんね。また誘ってね。(ステップ4)

 どうでしたか?イメージできましたか?
この様に表現一つでいかに相手も自分も傷つかず、関係を構築できるのがアサーションです。ただし相手をコントロールするような手法ではありません。
以前私は「のび太君タイプ」でした。人から「いいひと」と思われたいという感情が先に立ち、自分の気持ちをうまく伝えることができず悩むことが多かったのです。しかしこの方法を知ってからは少しずつ「しずかちゃんタイプ」になれるように言葉を考え行動するよう習慣づけています。
 アサーションの習得には反復練習が大切で、実際のコミュニケーションの中で実践して、感覚を掴んでいくことです。重要なのは自分のパターン以外も理解して少しずつ円滑な人間関係を築くということだと思います。

次回は「ナラティブ」についてお話したいと思います。

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