この一年の活動報告と、利用者さまの新しいステップ🌱

【活動の振り返りとご報告】

ようやくイベントが一段落し、スタッフも利用者さまも少しホッとしています😊
チセでは春の体制転換から、イベント出店や販売活動を重ねる中で、少しずつ大きな進展が見られました。
また、夏から秋にかけてはイベントも続き、たくさんの方にチセの作品を見ていただく機会がありました。

少し早いですが、2025年度の振り返りをかねて、
活動内容と利用者さまの取り組みをご紹介したいと思います!

【作るから、届ける制作へ】

今年度の大きな変化のひとつが、「施設の仕事を意識した制作活動」への転換です。
これまでの「自由な創作の時間」から、
商品として“誰かに届ける”ことを意識した活動へと進化しました。

ハンドメイドコースでは、ポップカラーを主軸にした商品制作や試作品づくりを担当。
イラスト・デザインコースでは、イベント用の作品制作のほか、
練習を重ねながら個人の表現を磨いています。
カメラコースでは、SNS用の商品撮影や近況を伝える撮影・レタッチなどを行い、
発信の面からチセを支えています。

 調整や相談、添削のやり取りを通して、自然とコミュニケーションの練習にもつながっています🌱

体調や通所状況を見ながら、できる範囲でイベント準備や梱包・組み立てなどにも関わり、
「商品を届ける」までの一連の流れを協力して行っています。
それぞれの得意なことを活かしながら、ひとつのチームとして“届ける”ものづくりを進めています。

【今年度のイベント・販売活動】

今年度もたくさんのイベントに参加し、特に10〜11月はイベントラッシュとなりました!
また、ネット販売としてBASEショップを開設し、Instagramからも直接購入できるようになりました。

トートバッグや刺繍ブローチ、施設キャラクター「くるぶし君」のアクリルキーホルダーなど、
さまざまな商品制作を行いました。
特に今年からは、職員が監修したポップカラーのハンドメイド商品が好評をいただき、
販売にもつながりました✨

こうした活動を通して、「見てくれる人がいる」「手に取ってもらえる喜び」が、
スタッフ含め利用者さまそれぞれの大きな励みになっています。

【利用者さまの新しい一歩】

今年は、チセから新たなステップへ進んだ方もいました😊
それぞれが自分のペースで、一歩ずつ次の道を歩み始めています。

  • 一般就労へチャレンジされ、就労された方
  • ワークトライアル事業を利用し、正社員の内定を目指す方
  • 就職活動に向けて、「ハローワーク」や「なかぽつ※1を利用されている方
  • 就労移行支援※2へステップアップされた方
  • 就労継続支援A型※3へステップアップされた方

ご自身で求人を検索し、面談や面接などに挑戦された方もいます。
結果に関わらず、次へ向かって進まれる姿勢がとても素晴らしいです✨
障がい者向けの就労支援や「次のステップをどう考えたらいいのか」といったお悩みも、
一緒に考えていくことができます🌷

※1「なかぽつ」とは?

障がい者就業・生活相談支援事業所のことで、障害のある方が安心して働けるよう、生活面も含めたサポートを行う機関です。
B型事業所が“働く練習の場”であるのに対し、なかぽつは“実際の就職活動を支援する窓口”のような位置づけです。

※2「就労移行支援」とは?

最長2年間の通所期間の中で、就職に必要なスキルや社会的マナー、面接練習などを専門的に学べる機関です。

※3「就労継続支援A型」とは?

雇用契約を結び、事業所に雇用されながら働く福祉サービスです。
一般企業へのステップアップを目指し、安定した就労経験を積むことができます。

【丁寧なものづくりを、次の力へ】

今後のミライク・チセでは、クリエイティブ系の施設として
「丁寧さ」と「クオリティ」を大切にした支援を続けていきます。
好きなことは自分の時間に楽しみながら、施設では “仕事としての制作”
意識して取り組むことで、時間を考えて使う力や、自立につながる力を育てることができます。

小さな部分にも気を配り、より良い作品をつくる練習を重ねることが、
仕事としての信頼ややりがいにつながります。

できないことに挑戦し、練習を通じてできることを増やすこと。
ときには休んだり、気持ちを整理したりしながら、また一歩ずつ前に進むこと。
その経験こそが、自立や就労へ向かう大切な力になります🌱

【これからも、一人ひとりの歩みに寄り添って】

B型事業所は、学校のようにみんなが同じ“次の進路”に進む場所ではありません。
生活を整えながら、自分のペースで「できること」を見つけていく場所です。
そして、職員と一緒に考えながら、自分の選択で次の一歩を見つけていく場所でもあります。

ミライク・チセではこれからも、利用者さま一人ひとりの想いに寄り添いながら、
“好き”を“社会につながる力”に変えていけるよう、丁寧な支援を続けてまいります🍀

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