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ナラティブとは

こんにちは!サビ管の小松です。
今回は「ナラティブ・アプローチ」についてです。

ナラティブ・アプローチとは問題を抱える当事者へのケアやカウンセリングを「ナラティブ(物語)」の視点から捉え直す動きの総称です。その人の想いをストーリーという形で問題や課題を出してもらい、語り手と聞き手が相互に影響し合い、考え方などを変化させていく手法なのです。従来のケアやカウンセリングと大きく異なった考え方をもとにして新しい手法として期待を集めています。

ナラティブ・アプローチの方法
1.語り手の語る物語を聞く
 例:「会社で大きな失敗をしました。それ以来上司から注意を受け、同僚からも嫌われてしまいました。」
2.問題を外在化(問題に名前を付け客観視する)する
 例:「この話に名前を付けるとどうなりますか?」
   「みんなに嫌われるサラリーマンですかね。」
3.反省的質問をする
 例:「上司の方はあなたのやり方をすべて否定するですか?」
   「職場で話すような仲のいい方はいないのですか?」
4.ユニーク(例外的)な結果を見つける
 例:「そういえばこの間のプロジェクトでは私の企画を採用してくれました。ランチに行ったり、話しする親しい同僚がいます。この間も注意を受けた後にメールをくれました。」
   「いつも職場の人とうまくいかないわけではなんですね。」
5.代替えのストーリーを構築していく
 例:「上司に叱られることは多い。でも成功した時評価をしてくれる。失敗した時もどうしたらいいかも教えてくれた。私を嫌って叱るのではなく心してくれてるのかもしれません。
   ランチに誘ってくれたり、心配してメールをくれる同僚もいます。気にしすぎかもしれません。」

この様に本人の話を出発点にフラットな語り合いから本人自身が問題を解決するきっかけを見つけ、考え方の偏りに気ずき、新たな価値観を見つけていく、そんな試みがナラティブ・アプローチです。

人は誰とも仲良く穏やかに過ごしたい、仕事もうまくこなしたいと思うのは同じです。行き詰った時は少し立ち止まり、客観的な視点を持つことも必要なのかもしれませんね。

  

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